2025年7月、Jackeryから「1500 Ultra」がリリースされた。
新製品ということで気になっている方もいるだろう。
本記事では、Jackeryの旧モデル「1500 Pro」や同じ容量帯の「EcoFlow DELTA3 1500」との違いを徹底比較してみたので紹介しよう!
果たして「1500 Ultra」は買いなのか???
本記事の結論:
「Jackery 1500 Ultra」と「EcoFlow DELTA3 1500」は容量は同じだが、目的・用途が異なるので単純に比較すべきではない!
※あくまでも筆者の分析による結論であり、最終的にはそれぞれでご判断いただきたい!

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モデル | EcoFlow/DELTA3 1500 | Jackery/1500 Ultra | Jackery/1500 Pro (参考比較) |
発売日 | 2025/3 | 2025/7 | 2023/1 |
容量/Wh | 1536 | 1536 | 1512 |
増設可能容量/kWh | 5.5(4種類対応) | ‐ | ‐ |
サイズ/cm (長さ×幅×高さ) (体積/㎤) | 39.8×21.3×28.1 (23821) | 26.4 x 33.5 x 29.5 (26090) | 26.9 x 38.4 x 30.7 (31712) |
重量/kg | 16.5 | 17.5 | 17.0 |
電池種類 | リン酸鉄リチウムイオン | リン酸鉄リチウムイオン | 三元系リチウムイオン |
定格出力(瞬間最大)/W | 1500(3000) | 1800(2000) | 1800(3600) |
サイクル数 | 3000回(70%) | 4000回(70%) | 2000回(70%) |
UPS/ms | 15 | 20 | ‐ |
ソーラー入力/W | 500 | 800 | 1400 |
AC充電時間(100%) | 90分 | 85分 | 120分 |
AC出力ポート総数 | 6 | 3 | 3 |
USB TypeA / C | 2 / 2 | 1 / 2 | 2 / 2 |
Bluetooth/Wi-Fi | 〇 | 〇 | – |
音量/dB | (600W以下:30>):推定 | 30> | 46> |
保証期間 | 5年 | 5年 | 5年 |
価格(定価)/円 | 181,500 | 239,800 | 199,800 |
サイズ・外観視点からの比較
型番 | EcoFlow/DELTA3 1500 | Jackery/1500 Ultra | Jackery/1500 Pro (参考比較) |
サイズ/cm (長さ×幅×高さ) (体積/㎤) | 39.8×21.3×28.1 (23821) | 26.4 x 33.5 x 29.5 (26090) | 26.9 x 38.4 x 30.7 (31712) |
重量/kg | 16.5 | 17.5 | 17.0 |
軽量・コンパクト化設計で他社を圧倒しているJackeryであるが、最新モデルの「1500 Ultra」の重量は、なぜか「EcoFlow DELTA3 1500」より1㎏も重い???
はじめは目を疑ったが、外観・コンセプトを見て納得!

「1500 Ultra」のターゲット層は、「DELTA3 1500」とは明らかに違うところを狙っているのだ!
「1500 Ultra」の特徴

- 各ポートに保護カバーが付いている
- CTBを封印した(筆者推定)堅牢な造り
- 底に金属製のヒートシンクを配置し、効率のよい排熱を実現
- 防塵・防水仕様(IP65)に対応した設計
①各ポートに保護カバーが付いている
パット見、「1500 Ultra」の大きな特徴の一つとして、各ポートに保護カバーが付いていることがあげられる。
室内で使う分には少々煩わく感じるかもしれないが、ハードなアウトドア環境や粉塵が舞う倉庫内でも確実に防塵・防水を約束してくれるための大事な機能なのだ!
②CTBを封印した堅牢な造り

2024年9月以降商品化のJackeryのモデルにはCTB(セル・トゥ・ボディ)という独自技術※①が使われており、これが軽量・コンパクト化に大きく貢献している(上図参照)。
※①セル(電池)をハニカム構造を設けた外装ケースにそのまま直結させて収納。余分な部品・スペースが不要!
だが、「1500 Ultra」にはCTB技術が封印されているようだ(メーカーの商品紹介にCTBに関する記述が一切ない+商品説明図から筆者の推定(下図参照))。


CTB構造は外部衝撃がセルに直接影響し易いだろう。おそらく通常の想定を超えた衝撃にも耐えるために、あえて堅牢な旧式構造を採用したのであろうと想像する!
③底に金属製のヒートシンクを配置し、効率のよい排熱を実現

これまでのポータブル電源は、側面に排熱ファンを設置しているモデルが圧倒的に多かったが、「1500 Ultra」では底面のヒートシンク側に排熱させる画期的な設計を採用している。

これも次に解説する過酷なアウトドア環境を想定したIP規格に対応するための設計であろう。
④防塵・防水仕様(IP65)対応


IP規格は、電子機器などの防水や防塵に関する程度を示す等級文字で、IP保護等級と呼ばれている。
基本的に数値が大きい方が効果が高いと覚えておけばいいだろう(数値の詳細はこちらを参照:たろうまる)。
「1500 Ultra」はポータブル電源では最高レベル(IP65)の防水性と防塵性を備えた設計を実現している!

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サイズ・外観視点からの見解まとめ
ココまでの解説でお分かりのように、通常であれば、各モデルの比較表で重い/軽い、小さい/大きい・・・等で優劣をつけることができるが、「1500 Ultra」についてはそれではミスリードしてしまうだろう。

「Jackery 1500 Ultra」はガチなアウトドア派やプロの作業者のようなハードユーザーをターゲットにしているため、あえて重量・サイズよりも堅牢性・耐久性を重視した設計なのだ!
性能視点からの比較
型番 | DELTA3 1500 | Jackery/1500 Ultra | Jackery/1500 Pro (参考比較) |
容量/Wh | 1536 | 1536 | 1512 |
増設可能容量/kWh | 5.5(4種類対応) | – | – |
電池種類 | リン酸鉄リチウムイオン | リン酸鉄リチウムイオン | 三元系リチウムイオン |
定格出力(最大)/W | 1500(3000) | 1800(2000) | 1800(3600) |
UPS/ms | 15 | 20 | – |
サイクル数 | 3000回(70%) | 4000回(70%) | 2000回(70%) |
AC充電時間(100%) | 90分 | 85分 | 120分 |
AC出力ポート数 | 6 | 3 | 3 |
USB TypeA / C | 2 / 2 | 1 / 2 | 2 / 2 |
ソーラー入力/W | 500 | 800 | 1400 |
音量/db | 30> | 30> | 46> |
「1500 Ultra」の特徴
メリット
旧モデルの「1500 Pro」では三元系リチウムイオン電池であったが、「1500 Ultra」では現在主流のリン酸鉄リチウムイオンが採用されている。安全性・信頼性は大きく改善されたと言っていいだろう。
サイクル回数も4000回と、各メーカーの2025年主要モデル同等レベル以上の性能を実現している。
出力も定格1800Wと、一般に消費電力の大きな電動工具の使用にも十分耐える設計になっている!
デメリット
一般ユーザーの視点からコメントすると、AC・USBともポート口数が少ないのが気になるところ。特にAC電源は同時に使うことは少ないかもだが、イチイチコンセントを抜き差しするのがめんどうなので、さしたままにしておきたくなるはず。多い方が断然便利なのだ!

その他「DELTA3 1500」よりも劣っている機能がいくつかあるが、実使用上特別気になるところではないだろう。

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【Jackery 1500 Ultra】は買いか?

で、結局「1500 Ultra」は買いなの?買いじゃないの?

ココまでの解説で何となく答えが出ていると思うが、あらためておすすめする人をあげてみよう!
「Jackery 1500 Ultra」をおすすめする人
ハードかつ過酷な環境でポータブル電源を使用する方にとっては、イチイチ水や粉塵を気にしてはれ物に触るように扱い続けることなどできるはずがない!「Jackery 1500 Ultra」は、お世辞にも万人向けのポータブル電源とは言えないが、ガチなアウトドア派やプロのハードユーザーにとっては、最高に使いやすいモデルと言っていいだろう!
逆に清潔な室内での使用をメインに想定している方は、「1500 Ultra」の特徴を活かす場面が少ないだろう。

インテリアとして堅牢な外観を求めるなら止めはしないが、、、清潔な室内使用がメインの方には「EcoFlow DELTA3 1500」をおすすめする!
まとめ
「Jackery 1500 Ultra」はとにかくタフだ。
ハードな環境で使用する方にはピッタリ。
性能比較だけではなく、シッカリと特徴を理解した上で選択すれば大きな満足が得られること間違いなしだ!
是非本記事を参考にしていただき、自分にあったモデルを選択していただきたい!
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