筆者がはじめてDIYで太陽光発電システムを導入した当初は、市販で購入した架台を使ってバルコニーにソーラーパネルを設置していた。
この時は下に銀マットを敷いて移動させていた。

今では恥ずかしいレベルだが、手軽さという点では右に出るやり方はないだろう?

その後、DIYで単管を使った便利な移動式架台を製作したので、初代の架台はそのまま物置に放置状態になっていた。
本記事ではこの放置状態になっていた市販架台を、DIYで「車輪付きの移動式」に改良し、再利用することにしたのでその全貌を紹介しよう!
★本記事で得られる情報
- 市販のソーラーパネル用架台を載せる台車の作り方
 - 車輪の固定方法
 - 架台固定時の注意点!
 
架台再利用の経緯
筆者は常に成長を求めるタイプだ。
けっして現状に甘んじて満足するタイプではない!

これはライフワークの筋トレにも通ずる哲学だ!
おそらく本記事を読んでいただいているあなたもそうに違いない?
太陽光発電システム導入当初は100W×2枚+1000Whクラスのポータブル電源でそれなりに満足していた。
だが、すぐにもっと大規模なシステムに拡張したくなってくる。
複数の電化製品の電源をポータブル電源でまかなうには、100W×2枚では発電量が全然足りない。
ということで、単管パイプに設置していた100Wパネル×2枚を取り外し、新たに200W×2枚を設置することにした。
100Wパネルはまだまだ現役で使えるので、放置状態になっていた市販架台を再活用して設置したというわけだ。
移動方法が銀マットでは味気ない!
いうまでもなく、太陽は東から昇って西に沈む。
ソーラーパネルを設置するならだれもが最大効率で発電してほしいと願うだろう!?
屋根上にプロの業者に依頼して設置したソーラーパネルであれば難しい(ほぼ無理)だが、バルコニーや庭にDIYレベルで設置したソーラーパネルであれば、太陽の向きに合わせて手動でも移動できるようにしたい。
だが、以前のように「下に銀マットを敷いて引きずって移動」ではなんとも味気ない!
車輪付きの台車に改良!
そこで車輪付き台車の上にソーラーパネルを載せる設計を考えた。
設計コンセプト以下。
- 安価な材料を使用
 - シンプルな設計
 - 自由度の高い設計
 
安価で自由度の高い設計といえば、木材を使うのが一番だ。
木材なら少々寸法がずれても簡単に軌道修正ができる。
また、車輪の取り付けも簡単だ。
好きなところにドリルで穴をあけて、ボルトとナットで固定すればよい。
移動式架台の作り方
ここからは実際に筆者が移動式架台を製作した様子を紹介しよう!
まず使用した材料は以下の通り。
- 木材(1×4)×4本
 - 水性塗料(防腐剤)×1缶
 - 台車&車輪固定ボルト(Φ5)×16本
 - 台車&車輪固定ナット(Φ5)×16個
 - 台車&車輪固定ワッシャー(Φ5)×16個
 - 車輪(固定ロック付き 耐荷重25㎏/個)×4個
 - 架台固定用ボルト(Φ6)×8本
 - 架台固定用ナット(Φ6)×8個
 - 架台固定用ワッシャー(Φ6)×8個
 
他電動工具(インパクトドライバー)があると作業性は格段に良くなる。

インパクトドライバーはDIYに必須アイテムとして一家に一台そろえておきたい!

作業①下準備


材料費を安くあげるなら、できるだけ規格品寸法の木材を使いたい。
特殊な寸法だと、たとえサイズが半分くらいでも、価格は3倍とかに跳ね上がる。できるだけ1×4、2×4等の規格品を使いこなす設計にするのがコスト低減のポイントだ!
今回は1×4を使い、これを1100mm(幅)×2本、1300mm(長手)×2本に切り分けた。
材料ロスが大きいが、端材は他のDIY(単管架台の車輪改良:後日紹介)に使う予定があるので、今回は特に気にしない。なお、途中で紹介しているが、長手寸法を+300mmほど長くすべきであった。。。


腐食防止のため、木材に水性塗料(防腐剤)を塗る。
2時間くらい間をあけて、2回ほど丁寧に塗布した。
このひと手間をかけるだけで見た目も耐久性も大違いなので、必ず塗るようにしよう!
なかなか味のある色に仕上がった。
作業②台座組み立て+車輪取付




効率よく組み立てるために、車輪取付のボルトとナットをそのまま台座の組み立てとして兼用することにした。
接合部分には木工用接着剤も使って強固に固定しよう。
クランプでしっかり固定しながらドリルで穴をあけると2枚の板がずれることはない!
また、このような組み立てには作業台があると楽かつきれいに作業ができる。


細かい寸法を一切気にしない現物合わせなので、あっという間に車輪付き台座が完成した!
作業③架台&パネルの固定
いよいよ架台を台車に固定する。
まずはバルコニーに台車を運んでから作業開始!


架台を固定する穴を台車にあける。
片側架台につき1か所固定ではグラグラするので、2カ所穴をあけて、Φ6のボルトでガッチリと固定した。

その後ソーラーパネルを架台に固定してついに完成!
と言いたいところであるが、、、
この時期(11月)は太陽の角度が低いので、上の写真の状態だと前側のパネルの影が後ろのパネルに10センチ程度かかってしまう不具合が判明!
そういう事態を想定してそれなりに間をあけていたのであるが。。。
仕方がないので、前後の架台をそれぞれ台車の車輪を固定しているボルトの上まで移動させることにした。

これでなんとか前後のパネルを25㎝ほど離すことができた!
長手方向のサイズを1300mmではなく、1600mmくらいに長くしておけばよかった。

今度こそ完成!結構いい感じに仕上がった。台車の色もいい感じ!
動きもすごぶるスムーズなので、動画を確認していただきたい!
まとめ
市販の味気ない架台も、車輪付きの台車に改造することにより、機能的で味わいのある架台に生まれ変わった。
やはり多少の失敗も自由に微調整できる木材は使いやすい。
防腐剤をしっかり塗れば長期間使うことができるし、見た目も高級感があって◎。
材料さえ揃えれば塗装含めて2日もあれば余裕で完成できるので、ぜひチャレンジしてみては?
太陽光発電初心者の方は100Wソーラーパネルが使いやすいと思う。各メーカーの最新モデルが気になる方は、こちらの記事が参考になるだろう。
  
  
  
  




