
ソーラーパネルはどこも似たり寄ったりだからとりあえず価格で選べばいいや!

まあ、確かに以下のように思っているならそういう考えもあるだろう。

だが、エコな生活をめざすなら数年で買い替えなど論外だ。また、多少初期投資がかかっても、高効率で品質管理がしっかりしているメーカーの方が、長期間使用できるので結局はお得になるのだ!
本記事では筆者と同じように長期間安心して使用できるソーラーパネルを選択したい方に向けて、筆者イチオシの「レノジー N型高効率ShadowFlux 200W」を紹介しよう。
もちろん筆者による実践使用レビュー付きだ!
なぜ200W?
筆者はレノジーの100Wパネル×2枚(旧モデル)で太陽光発電での電気(一部)自給生活を始めた。
だが、さすがにTotal200Wでは発電量が限られる。
数泊程度の車中泊レベルでは200Wくらいがちょうどいいのだが、家庭での使用がメインでは物足りない。
というわけで、200W×2枚=400Wのパネルに設備増強することにした!

もちろん、電気をためるためのポータブル電源も「EcoFlow DELTA3 Max」で設備増強している!
パネルメーカー・モデルの選択
冒頭にも書いたが、「安かろう+それなりの性能」のソーラーパネルは市場にあふれている。
だが品質管理の行き届いているパネルメーカーは限られているし、最近ようやくDIY用でも市場に出回り始めた「N型高効率タイプ※①」に限っては、さらに一部のメーカーしか対応していない。
※①N型高効率タイプ
これまでの主流である「PERC(P型):Bホウ素添加・正孔リッチ」とは異なり、「Topcon(N型):Pリン添加・電子リッチ」タイプのソーラーパネルのこと。発電効率の向上やエネルギー損失の低減などのメリットがある。

私はだいぶ前からこの「N型高効率タイプ」に的を絞っていたが、お気に入りメーカーの「レノジー」にはこの製品がなかった。だが、2025年ようやくレノジーから「N型高効率タイプ」が商品化された!
さらにレノジーなら業界最長レベルの5年間の保証期間があるのもGOOD!筆者は別件で何度かレノジーのカスタマーセンターに問い合わせをしたことがあるが、レスポンスが非常に早く、親切な回答が返ってきたので好印象メーカーなのだ!
200Wパネルのおすすめメーカーランキングとその理由については、別記事で詳しく紹介しているので、興味がある方は訪問していただきたい。もちろんN型高効率についての説明もわかりやすく記載している
【レノジー ShadowFlux】実践使用レビュー
ここからは実際に「レノジー ShadowFlux」の実践使用レビューを紹介しよう。
外観の印象


まずブラックカラーがクールでかっこいい!
まあ、筆者の場合は塀に囲まれたバルコニーに設置するので、外観はそこまで重視していないのだが、、、庭やベランダ等、ご近所からよく見える場所に設置する場合は、見た目も重要な要素になるはずだ。
これならあえて見せるパネルとしてもぜんぜんアリだろう!
比較として筆者が持っているレノジー100Wパネル(旧モデル)の写真も載せているが、さすがに200W(126.2×76.4㎝)は大きい。
だが、発電効率が高い分薄型軽量化仕様になっているので、重さは見た目ほど重くはない!?

と言っても10.8㎏/枚ある。見た目ほど重くないというのは「あくまでも鍛え抜かれた私の感覚」なので、あまりあてにならないかもしれない???あしからず!
架台に設置
早速自作の単管架台に設置してみた。
単管のサイズ調整

筆者自作の単管架台は、パネル幅140㎝、長さは170㎝までに対応できる優れもの!なので、今回の200Wパネルサイズ(126.2×76.4㎝×2枚)に合わせて、単管ジョイントの位置を調整していく。
パネル取付


旧モデルもそうだったが、レノジーのパネル固定フレームには、初めから数カ所の穴が開いている。

この穴のおかげで特にドリルを使うことなく、簡単に固定することができる!
今回もこの穴を使ってU字ボルトで固定するので、単管がU字ボルトの穴のちょうど真ん中にくるように慎重にパネルを置く。
尚、二人で作業できるなら何の問題もないが、筆者のように一人ですべて作業する場合は、写真のようにステップやいすなどを使って、パネルが滑り落ちないようにしておくとよいだろう。


U字ボルトと単管径が合わず、スカスカでうまく固定できない場合は、ストレートプレートを複数枚間にかませて調整すればよい。
今回は1枚かませるとちょうどいい感じになった。

2枚目も同じように固定してあっという間に完成!
ただし、2枚目の一番下側2か所の固定は、スペース的にちょっと難しかった!

仰向けに寝転がって悪戦苦闘しながら作業することになるが、とはいえ、DIYをやってる感があってこれはこれで楽しい!
配線作業




今回のパネルは並列接続での使用を考えている。
なので並列用MC4コネクターを別途購入して、それぞれのプラス・マイナスターミナルを一つにまとめる必要がある。
また、パネル間の電流逆流を防止するために15Aのダイオードを入れておいた。

補足すると、今回のようにパネルを並列で使う場合は隣のパネルから電流が流れこんでくる可能性があるので、そうならないように逆流電流を止めるために入れている。レノジー200Wパネルの動作電流値:6.38A、短絡電流値:6.86Aなので、安全係数2倍以上の15A仕様で十分過ぎるくらいだと思う。
ただし、ダイオードを入れると少なからず抵抗となるようで、、、発電量は10~20%くらい減ることがわかった。この辺は必要に応じて各位で判断するといいだろう。
ソーラーパネルの並列・直列接続について

ところでソーラーパネルの並列・直列はどっちがいいの?

これはよくある質問だが、まずは並列接続を第一に考えよう。理由は並列接続だと複数枚のパネルの電圧・出力が勝手にそろってくれるから。
直列接続だと新品時は良いが、やがてそれぞれのパネル電圧がバラバラ(バランスずれ)になるので、特定のパネルに負荷が集中して劣化を早めたり、劣化したパネル律速で出力が制限されやすくなる。

だが、電気をためるポータブル電源側のソーラー入力性能によっては、並列接続が難しい場合もありうる。今回はポータブル電源に「EcoFlow DELTA3 Max」を使っているので、この場合を例にわかりやすく解説しておこう!
ソーラーパネルの出力とポータブル電源の入力仕様をチェック!
| レノジー200Wパネルの出力値 | ポータブル電源(EcoFlow DELTA3 Max) |
|---|---|
| 解放電圧:36.5V | ソーラー入力電圧:11~60V |
| 短絡電流:6.86A | ソーラー入力電流:最大18A※① |
●直列接続の場合(どうしても直列にこだわりたい場合)
電流:6.86A <18Aで問題無し
電圧:36.5V × 2 = 73V >60Vで問題アリ!
この場合、「EcoFlow DELTA3 Max」の入力電圧60Vを軽くオーバーしてしまう。

よって、今回の組み合わせではそもそも直列接続はNG!
●並列接続の場合
電流:6.86A × 2 = 13.72A <18Aで問題無し
電圧:36.5V <60Vで問題無し

並列接続は問題無しであることが確認できた!
接続完了!




筆者の場合、上階のバルコニーにソーラーパネルを設置し、10mのMC4ケーブルを雨どいに這わせて1Fの窓枠から室内に引き込み、最終的にXT60iケーブルでリビングのポータブル電源に接続している。
ポータブル電源はすでに紹介した通り、EcoFlowの「DELTA3 Max(2024Wh)」だ。

EcoFlowのポタ電は他にも持っているが、高性能でとても使いやすい!
接続状態をチェック!

本記事を書いているやや靄がかかったとある日の日中の発電状況が上の写真だ。
300Wを超えているので、並列接続はうまくいっていることが確認できた。

その後、快晴の日なら350~400W近く出力できることを確認!
N型は発電効率が良いことを実感!
筆者は旧モデル(PERC)とN型のShadowFluxを並行運用しているが、以下の点でN型の性能を実感している。

旧モデルでは発電量ゼロの時でもShadowFluxはしっかりと発電してくれている。明らかに発電効率が良いし陰にも強い!おそらく安価な他社製のパネルとの比較ならもっと差がはっきりしていると思われる。きちんとした初期投資が報われる瞬間だ!
まとめ
太陽光発電の初心者は、お手頃サイズで使い勝手の良い100Wパネルから始めることをおすすめする。
だが、本格的なエコ生活にどっぷりとつかりたくなった方は、200W出力レベルのパネルが複数枚ほしくなるだろう。
100Wにしろ200Wにしろ、レノジーのN型高効率なら末永く安定的に発電してくれる。
ソーラーパネルを検討している方は是非参考にしていただきたい!





