大型エアコンだって動かせる!200V対応の大容量ポータブル電源を徹底比較!

ポータブル電源
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はじめに

 これまでポータブル電源は、「100Vの小型エアコンは動かせても、200Vの大型エアコンを動かすことができない」というのが常識だった。

 だが、2023年に「Anker」から、そして2024年に「EcoFlow」から相次いで単相三線式(100/200V)対応の大容量ポータブル電源が商品化された。

 また、電池システムは異なるものの、アメリカの会社「Zendure(ゼンデュア)」が、2023年に「SuperBaseV」という200V対応の半固体電池仕様ポータブル電源をいち早く商品化している。

 本記事では、これら3モデルについて、徹底比較してみたので紹介しよう。

●本記事の結論
  • イチオシモデルは、Totalバランスに優れた「EcoFlow DELTA Pro3」で決まり!
  • 200V性能をフルに活かす(大型エアコン稼働等)には、エクストラバッテリーも合わせて導入するのがおすすめ!

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EcoFlow DELTA Pro3

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商品写真
メーカーEcoFlowAnkerZENDURE
型番DELTA Pro3Solix F3800SuperBase V6400
おすすめ度5.04.03.0
容量/Wh409638406438
増設可能容量/kWh8.1~24.57.6~26.812.8~64
発売日2024/62023/112023/6
サイズ(奥行×幅×高さ)/cm69.3×34.1×41.039.5×38.8×70.273.0×32.0×44.7
体積/㎤968881075891044192
重量/kg51.56059
電池種類リン酸鉄リチウムイオン電池リン酸鉄リチウムイオン電池半固体電池
定格出力(瞬間最大)/W3600(7200)
5100(X-Boost)
5000(7500)3200
出力電圧100/200V(単相3線式対応)100/200V(単相3線式対応)100/200V(単相3線式対応)
サイクル数4000回/80%3000回/80%3000回/60%
UPS/ms102020
ソーラー入力/W2ポート/Max260024003000
AC充電時間(80%)約65分(X-Stream)2.6時間(HyperFlash™️)約2時間
Bluetooth/WiFi対応対応対応
保証期間5年5年5年
廃棄回収有り(送料自己負担)有り(送料自己負担)有り(有償)
参考価格(定価)/円539,000699,9001,349,000
価格は変動が激しいので参考まで。実勢価格は各リンク先のモールサイトで確認いただきたい!

大容量ポータブル電源の魅力とは?

 ポータブル電源の容量は年々高くなってきている。

 ユーザーとしてはうれしい限りだ。

筋肉おやじ
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私が趣味の車中泊用にポータブル電源を意識し始めた2015年頃は、せいぜい250Wh前後のモデルが「ついに大容量ポータブル電源登場!」って宣伝されていたものだった。。。

大容量ポータブル電源の魅力

 あらためて大容量ポータブル電源の魅力について見てみよう!

  • 様々な種類の家電を動かすことができる
  • 複数の家電を同時に動かすことができる
  • 家電を長時間使うことができる
  • ソーラーパネルと組み合わせることで節電効果が大きくなる
  • 停電や災害時に安心
  • 使いたいところに持ち運んで使うことができる

①様々な種類の家電を動かすことができる

 大容量であれば、1000Wを超えるような消費電力の大きな家電でも軽々と動かすことができる。

ひと昔前は電子レンジを動かすことなど考えられなかったが、大容量ポータブル電源ならば余裕でできる!

②複数の家電を同時に動かすことができる

引用:EcoFlow公式HP

 家庭用途では、複数の家電を同時に動かすシーンは多々あるだろう。

大容量ポータブル電源であれば、出力ポートも豊富だし、パワーもあるので、複数の家電を同時に動かすことができる!

③家電を長時間使うことができる

 例えば死にそうなくらい腹をすかしている時に、電子レンジで冷凍食品を解凍中に電池切れで停止してしまった日にはがっかりだろう。

残電池容量を気にしないで、家電を長時間使えることは、家庭用途では必要条件の一つなのだ!

④ソーラーパネルと組み合わせることで節電効果が大きくなる

 本記事で紹介しているレベルの大容量ポータブル電源に興味がある方は、ソーラーパネルとセットでの使用を考えている方がほとんどだろう?

 複数のソーラーパネルから発電された電気は、気象条件が良いとあっという間に小容量ポータブル電源を満たす。

筋肉おやじ
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早々にフル充電になってしまった後は、いくらソーラーパネルでまだまだ発電できる晴天の日でも、だまって指をくわえて眺めているしかない!節電生活を目指す方にとって、これは大変な機会損失であり、とても耐えられないだろう?

この点、大容量ポータブル電源であれば、更に夕方まで目いっぱい電気を蓄え続けてくれる。再生可能エネルギーとして利用できる電気量が増え、その分節電効果が大きくなるはずだ!

 また、大容量ポータブル電源はいわゆる卒FIT対応としても相性が抜群にいい。

⑤停電や災害時に安心

 今や電気のない生活は考えられないと言っていいだろう。

 電源さえ確保されていれば、停電時や災害時も大きな安心感が得られるに違いない。

近い将来必ず来るであろう大規模災害時にも、大容量ポータブル電源を備えておけば大いに活躍してくれるだろう

⑥使いたいところに持ち運んで使える

 大容量モデルには、ポータブルであることを担保する機能(取っ手や車輪)が備わっている。

 なので、多少重くて嵩張るが、部屋の中で使いたいところに持ち運んで使うことができる。

同じく大容量タイプの定置型蓄電池との決定的な違いはココにあると言って良い!

200V対応ポータブル電源の魅力とは?

 大容量タイプのポータブル電源の中でも200V対応となると、まだ冒頭で紹介した3モデルしか商品化されていない(2025年現在)。

 では200V対応だといったい何が魅力なのだろうか?

 以下で解説していこう!

200V対応のメリット

一般家庭用途で最大のメリットと言えば、リビング用の大型エアコンやIHクッキングヒーターを動かすことができることにつきるだろう。特にエアコンについては、これを動かすことができないからポータブル電源の導入をあきらめて定置型の蓄電池を検討している方もいるのではないだろうか?

200V対応のデメリット

 一方でデメリットは、

  • 価格が高い
  • サイズが大きくて重い
  • 屋外で使い難い

 などがあげられる。 

筋肉おやじ
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さすがに取っ手や車輪がついてポータブルだとは言っても、、、キャンプ等アウトドアでガンガン使いまわすにはデカくて重すぎるので使い勝手が悪い!まあ、ココまで大容量だとアウトドアではそもそも電気を消費しきれなくて持て余すだろうが。

 アウトドアで使うのであれば1000Wh前後の容量帯がちょうどいいと思う。

2025年の最新情報をベースに、各メーカーから商品化されている最新の1000Whクラスおすすめポータブル電源を紹介している。注意すべきポイントも筆者独自目線でわかり易く解説しているので、興味のある方はあわせてどうぞ!

200V対応の3モデルを徹底比較

 ここからは、200V対応のポータブル電源3モデルを比較していこう。

 まずはパッと見で比較できるように一覧表にまとめてみた。

商品写真
メーカーEcoFlowAnkerZENDURE
型番DELTA Pro3Solix F3800SuperBase V6400
おすすめ度5.04.03.0
容量/Wh409638406438
増設可能容量/kWh8.1~24.57.6~26.812.8~64
発売日2024/62023/112023/6
サイズ(奥行×幅×高さ)/cm69.3×34.1×41.039.5×38.8×70.273.0×32.0×44.7
体積/㎤968881075891044192
重量/kg51.56059
電池種類リン酸鉄リチウムイオン電池リン酸鉄リチウムイオン電池半固体電池
定格出力(瞬間最大)/W3600(7200)
5100(X-Boost)
5000(7500)3200
出力電圧100/200V(単相3線式対応)100/200V(単相3線式対応)100/200V(単相3線式対応)
サイクル数4000回/80%3000回/80%3000回/60%
UPS/ms102020
ソーラー入力/W2ポート/Max260024003000
AC充電時間(80%)約65分(X-Stream)2.6時間(HyperFlash™️)約2時間
Bluetooth/WiFi対応対応対応
保証期間5年5年5年
廃棄回収有り(送料自己負担)有り(送料自己負担)有り(有償)
参考価格(定価)/円539,000699,9001,349,000
価格は変動が激しいので参考まで。実勢価格は各リンク先のモールサイトで確認いただきたい!

 比較表の青字部分が優れている項目を示している。

筋肉おやじ
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ちょっとゴチャゴチャ・目がチカチカして分かり難いので、各主要スペックについてどちらが優劣なのかが簡単にわかるように、サマリー表にしてみた!

項目EcoFlow
DELTA Pro3
Anker Solix
F3800
ZENDURE
SB-V6400※①
サイズ感(重量・体積)※②
定格出力
サイクル性能
UPS切り替え時間
AC充電時間
価格(参考)×
廃棄回収対応
主要スペック性能比較結果サマリー表

※①SB:SuperBaseの略。※②「ZENDURE SB-V6400」の容量は他メーカーに比べて大きいので単純比較は難しい点を考慮している

3モデルを総合的に比較

重量・サイズ感の比較

 数値だけ見ると、「DELTA Pro3」が最も軽くてコンパクトに見える。

 だが、「SB-V6400」の容量が他のモデルに比べて50%以上大きい点を考慮すると、設計的には「SB-V6400」が最も重量・体積効率が良い(エネルギー密度が高い)と言える!

「SB-V6400」のエネルギー密度が高い理由

 チョット専門的になるが、マニアックな方のために、一部筆者の推定(実はこの領域は筆者の大好物)も含めて理由を考えてみた!

  • 平均作動電圧が高い(事実)
  • 円筒型電池ではなく平型のスタック構造なので、無駄な空間がない(事実)
  • 電池外装が金属缶ではなく、アルミラミネートタイプの軽い材質を採用している(筆者の推定)
  • 電池の機構部品点数が少ない(筆者の推定:もしもラミネートタイプなら事実)

 等が主な要因として考えられる。

性能面の比較

 出力やサイクル性能はリン酸鉄を採用している「DELTA Pro3」や「Solix F3800」が優秀だ。

「SB-V6400」は容量が大きい割に出力が小さい。

 これは半固体電池に採用されている電解質設計の電気導電性が低いためだと思われる(筆者の推定)。

製品廃棄回収対応

 200V対応ポータブル電源のような高容量タイプだと、サイズが大きいので廃棄するにも一苦労だ。

 幸い3社とも回収サポート対応を行っている。

 だが、「DELTA Pro3」や「Solix F3800」は無料回収(送料は自己負担)してくれるものの、「SB-V6400」は見積もりを取った後に有償回収となる

回収対応ではEcoFlowやAnkerの方がカスタマー目線だと言える!

200V対応ポータブル電源ランキング紹介

【EcoFlow DELTA Pro3】 おすすめ🥇

引用:Amazon

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 おすすめNo.1は「EcoFlow DELTA Pro3」だ!

「EcoFlow DELTA Pro3」がおすすめNo.1である理由

  • EcoFlowブランドとしての圧倒的な市場の信頼と実績
  • Totalバランスが良い
  • 4000サイクル/80%の長期信頼性設計と30dBの静音設計

今やポータブル電源メーカーとしての「EcoFlow」ブランドが、ゆるぎない地位を築いていることはだれも疑う余地はないだろう。もちろん、圧倒的な市場の信頼と実績あっての結果である。

「DELTA Pro3」は性能面でも3モデルの中で最もTotalバランスが良い。従来のEcoFlowのポータブル電源は、どのモデルも3000サイクル/80%の性能だったが、2024年発売の仕様から4000サイクル/80%に改良されている。おそらく電池設計から入れ替わっている可能性が高い!30dBの静音設計もうれしい!

筋肉おやじ
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200V対応のポータブル電源はとても高価な買い物だ。頻繁に買い替えるシロモノではない。本格的な半オフグリッド生活を目指して、家庭用ポータブル電源を導入しようとしている方には、末永く安心して使える「EcoFlow DELTA Pro3」がイチオシだ!

エクストラバッテリーのすすめ
引用:EcoFlow公式HP

200V対応の大型エアコンを満足に稼働させ続けるには、できればエクストラバッテリーも合わせて導入しておきたい。もちろん、災害時にもエクストラバッテリーがあるとさらに安心感が増すだろう!「DELTA Pro3」では専用のエクストラバッテリー(4kWh)が用意されている。1台の「DELTA Pro3」に対し、2台のエクストラバッテリーの連結が可能だ!つまり、1台あたりTotalで12kWhまで拡張できるのだ!

ちなみに、「DELTA Pro3」本体は2台の連結が可能なので、この場合はエクストラバッテリーも含めたTotalの最大容量は24kWhにもなる!これは、定置型の家庭用蓄電池よりも大容量になるのだ(下記補足参照)!

筋肉おやじ
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補足・・・安全上、これまで家庭用(定置型)の蓄電池容量は最大でも4800Ah未満であることが定められていた。家庭用蓄電池にはポータブル電源と同じく、リチウムイオン二次電池(定格電圧3.7V)が使用されているので、4800mAhをわかり易くWhに換算すると17.76kWhになる。尚、2024年1月の消防法令改正により、これが20kWhまでに緩和された総務省消防庁HP)。日本政府が蓄電池を推進しているので、今後さらに緩和される可能性はある。引き続きWatchしていきたい!

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EcoFlow DELTA Pro3専用エクストラバッテリー

【Anker Solix F3800】 おすすめ🥈

引用:Rakuten

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Anker solix F3800

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 おすすめNo.2は「Anker Solix F3800」だ!

「Anker Solix F3800」がおすすめNo.2である理由

  • Totalバランスが良い
  • 定格出力5000Wの高出力
  • 高い拡張性(1台だけで最大26.8kWhの拡張が可能)

Ankerも「EcoFlow」に負けないくらいの信頼と実績のあるブランドだ。「Solix F3800」は3モデル中で最高の定格出力5000Wに対応している。

「DELTA Pro3」では、最大拡張時に2台の本体を連結させる必要があるのに対し、「Solix F3800」は1台の本体で6台のエクストラバッテリーを連結させることができる!ポータブルと言いながらある程度固定した場所で、容量を最大限まで拡張させて使用したい方には大きなメリットであろう。

「Solix F3800」は本体重量が重い。200V対応の高容量ポータブル電源なので、多少の高重量は覚悟の上とは言え、、、「DELTA Pro3」との差が8.5㎏は無視できない。

「DELTA Pro3」に比べて、全体的にやや性能は見劣りしている。

筋肉おやじ
筋肉おやじ

Ankerは業界に先駆けて廃棄回収の無料サポートを2022年の段階で開始するなど、顧客によりそった姿勢はとても評価できる!本記事ではおすすめNo.2にとどめているが、スリムな縦長形状や高い拡張性に魅力を感じる方は、「Solix F3800」を選ぶのももちろんアリだろう!

【ZENDURE SB-V6400】 ランク外

 最後に「ZENDURE SB-V6400」を紹介しよう!

「ZENDURE SB-V6400」のメリット・デメリット

  • エネルギー密度が高く、重量・体積効率が良い
  • 半固体電池採用により、リン酸鉄同等以上の安全性が期待できる

既に解説したように、重要・体積効率は一番優れている。また電池異常発熱時に着火し易い電解液成分が少ない(半固体)ので、安全性はリン酸鉄同等かそれ以上と言われている。

高容量の割には出力が見劣りする。また、サイクル数は3000回であるが容量維持率60%でのカウントなので、「Solix F3800」よりも悪い。

廃棄回収サービスは対応しているものの、唯一有償サービスであるところもデメリット。

何と言っても価格が恐ろしく高い!これなら「DELTA Pro3」や「Solix F3800」を選択してエクストラバッテリーを揃えた方が良い!

筋肉おやじ
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「SB-V6400」は「DELTA Pro3」や「Solix F3800」が登場する前は魅力があったが、今となってはおすすめするのは難しいモデルだ。

まとめ

 一般的な1000Whクラスのポータブル電源は、各社から商品が乱立しており選択に悩んでしまうかもだが、幸い200V対応のポータブル電源の場合は、たった3モデルに絞られる。

だが、選択肢が少ないがゆえに、ココは慎重に選択したい!

 加えて200V対応のポータブル電源は高価なので、絶対に失敗したくないだろう?

 本記事を最後まで読んでいただいた方は、どのモデルがご自分に合っているかはっきりしたのではないだろうか?

 早速あなたも半オフグリッド生活の世界に足を踏み込んでみてはいかがだろうか?

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自宅にソーラーパネルと蓄電池を導入して楽しいエコライフをおくったり、災害に備えたりする方法はいくつかある。どんな方法があるのか興味がある人はこちらの記事もどうぞ!

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