ポータブル電源使用レビュー!容量と使用可能時間の妥当性について計算してみた!

ポータブル電源
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はじめに

 ポータブル電源EcoFlow DELTA2を使ってメーカー仕様書から読み取れるチョット面白い?マニアックな容量計算について触れたいと思う。

 電気の知識がない方にもわかり易く説明する!

筋肉おやじ
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ちなみに、筆者はサラリーマン時代の一時期この業界の中にいた人であり、、、チョットばかり(というかかなり)事情に詳しい。

2025年の今購入するならこちらの記事が参考になるだろう。各メーカーから商品化されている最新の1000Whクラスおすすめポータブル電源を紹介している。注意すべきポイントも筆者独自目線でわかり易く解説しているので、興味のある方はあわせてどうぞ!

ポータブル電源の充電容量って妥当なの?

  • ソーラーパネルで発電した電力とポータブル電源に充電される充電量の関係性は妥当なのか?

 早速検証してみよう!

「発電量と充電量」の妥当性検証

とある12月某日、寒空ではあったが、晴天に恵まれたので、100W出力のソーラーパネル2枚並列で発電すると、約5時間くらいでEcoFlow DELTA 2がフル充電に達した!

●まずはこの時の妥当性を検証してみよう!

・充電前のポータブル電源の容量:約25%
・フル充電時の仕様書容量:1024Wh

ということは、充電前のポータブル電源の容量:1024Wh × 0.25 ≒ 256Wh ってことだ。

つまり、1024 - 256 = 768Wh5時間くらいで充電したことになる。

 これは768Wh ÷ 5h ≒ 154W程度の出力が維持されれば5時間でフル充電1024Whに到達することを意味する。

ちなみに、この日の出力はだいたい150W(100W×2枚並列)をウロウロしていたので、妥当なところであろう!

筋肉おやじ
筋肉おやじ

よし!

「EcoFlow DELTA 2」って何本電池が入っているの?

 調子がでてきたので、このEcoFlow DELTA2の仕様書からわかることをマニアックな方のために、チョットだけ説明しよう。

 へーそんなことがわかんるんだくらいに読んでもらえれば。。。

EcoFlow DELTA2はリン酸鉄リチウムイオンバッテリーが使用されている。

おそらくというかほぼ間違いなく電池サイズは、世の中に一般に出回っている18650(Φ18㎜×高さ65㎜)サイズだろう。

生産性が高く低コストで製造できるからだ。

このことから、電池1本の仕様について以下のことが想像できる

  • 電池定格容量(電流(クーロン量)換算):2Ah(リン酸鉄で汎用品だと間違いなくこのくらいだと思う)
  • 電池定格電圧 (平均) :3.2V(リン酸鉄は通常のリチウムイオン3.6Vよりも電圧が低い)
  • 電池定格容量(電力換算):6.4Wh(2Ah × 3.2V = 6.4Wh 補足:A × V = W)

※クーロンは電荷の単位だがココでは小難しいことは無視しよう

 ここで、EcoFlow DELTA2の仕様書にはバッテリー容量:1024Wh 51.2Vとある

 ということは・・・

  • 1024 ÷ 6.4 = 160 → 160本の18650サイズ電池が使用されている(だろう)
  • 51.2V ÷ 3.2V = 16 → 16本が直列につながっている(だろう)
  • 上の情報から160 ÷ 16 = 10 → 10本が並列につながっている(だろう)

 ということになる。

 いわゆる16S10P仕様だろうということが読み取れるのだ!

筋肉おやじ
筋肉おやじ

チョットすっきりしただろう?

使用可能時間の妥当性をチェック

 充電状態がほぼ100%になったところで、実際に電化製品を使用してみた。

電子レンジで検証

 実験は、我が家で最も使用頻度が高い電子レンジを使用した。

 ちなみに、我が家の電子レンジは定格高周波出力は1000W、定格消費電力は1420Wとあった。

 なので、ポータブル電源側にも最大で1420Wの負荷がかかりそうだ。

 EcoFlow DELTA2の消費電力は定格で1500W(瞬間は3000W)なので、問題ないだろう。

一般的な家庭用電子レンジで実用実験してみた
一般的な家庭用電子レンジで実用実験してみた
電子レンジの出力
電子レンジの出力

 1回あたり何分間で繰り返し何回使えたか、表にまとめてみた。

 尚、より実用的な実験にしたくて、普通に朝昼晩の料理を食べるために温めたので、使用時間はバラバラとなっている。また回数が多くなったので8~16回目はまとめて記載した。

回数使用時間/秒表示出力/W残容量/%
開始前99
801240 -125095
21001240 -125091
31101240 -125086
41201240 -125080
5601240 -125076
61801240 -125069
71201240 -125064
8 – 16合計7301240 -125030
我が家の電子レンジで使った回数。実使用で丸2日間使うことができた
ポータブル電源
実験開始前。充電量99%
ポータブル電源
電子レンジの近くに配置して実験開始
ポータブル電源
我が家の電子レンジだとおおよそ1245W前後の出力値が表示されていた。
ポータブル電源
今回は30%容量で実験終了とした

妥当性はどうなのか?

 今回の使用量の妥当性を理論的に考えてみた!

Total使用時間:1500秒 = 0.5時間
平均出力:1245W
なので、電子レンジで使ったTotal容量は、、、
 1245W × 0.5h = 622.5Wh 
これは容量99% → 30%までの容量なので定格容量の69%分ということになる。


EcoFlow DELTA2の定格容量は1024Whなので、69%というと、、、
 1024Wh × 0.69 ≒ 707Wh 

筋肉おやじ
筋肉おやじ

ちょっと微妙に計算が合わないが、、、まあ合わない分は抵抗による発熱分として消費されたのであろう。。。

ポータブル電源使用時の注意点

ポータブル電源の使用容量範囲について

 筆者がポータブル電源を使用する時は、残容量が25~30%に到達すると停止するようにしている。

 これはリチウムイオン電池に優しい使い方だからだ。

 どのメーカーの仕様書にも書いているが、リチウムイオン電池は過放電にめっぽう弱い!

 長期で使わないときは50%くらい充電してから保管しておいた方がいいだろう。

筋肉おやじ
筋肉おやじ

EcoFlow はスマホと連携することができて、どの残量で使用を止めるとか細かい設定ができるようになっている。他にもいろいろコントロールできるのでとても便利だ。

EcoFlowとスマホ連携
充電と放電を止める容量を設定できる。これは電池に優しい使い方を気にしている人にはとてもありがたい機能だ
EcoFlowとスマホ連携
その他設定も盛りだくさん。
筋肉おやじ
筋肉おやじ

充電側も基本は低速充電に設定し、充電量も90%程度までに抑えておくことを超絶おすすめする!間違っても急速充電モードばかりを使わないこと!

まとめ

 ちょっとマニアックな方のために、記事を書いてみた。

 本記事の初版は2023年であったが、たった2年間でもポータブル電源の進歩は目覚ましいものがある。

 ユーザーにとってはとても喜ばしいことだ。

 このような便利で役に立つ商品を活用しないのはもったいない!

 あなたも興味がわいてきたのではないだろうか?

 早速ポータブル電源とソーラーパネルを準備し、電気自給生活(もちろん、大規模災害対策もかねる)の世界に足を踏み込んでみてはいかがだろうか?

ソーラーパネル発電システムを作るのはそれほど難しいことではない。特にグリッド(送電線網)に連結させないのであれば、DIYで誰でも簡単にできる。やり方をわかり易く紹介しているので、興味のある方はこちらの記事も合わせてどうぞ!

車にソーラーパネルを装着すれば出先でも電気に困るリスクは格段に下がる。だれでも、しかもフラットに美しく設置できる方法を詳細に紹介しているので、是非チャレンジしてみてはいかがだろうか?

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