【EcoFlow DELTA3 Max / Plus】は買いか?DELTA2 Max Sと徹底比較!

ポータブル電源
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 2025年9月、EcoFlowから「DELTA3 Max Plus」「 DELTA3 Maxがリリースされた。

 新製品ということで気になっている方もいるだろう。

 本記事では、旧モデル「DELTA2 Max S」との違いを徹底比較してみたので紹介しよう!

 果たして「DELTA3 Max Plus」「 DELTA3 Maxは買いなのか??? 

本記事の結論:

これからDELTA Maxシリーズを購入するなら「DELTA2 」よりも「DELTA3 」を選択すべき!

  • 「DELTA3 Max Plus」は高い消費電力機器や複数の電化製品を同時に使う方におすすめ!
  • 「DELTA3 Max」は多くの一般ユーザーにおすすめ!

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DELTA3 Max Plus

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DELTA3 Max

商品写真
モデルDELTA3 Max PlusDELTA3 MaxDELTA2 Max S
発売日2025/92025/92025/7
容量/Wh204820482048
増設可能容量/kWh10.246.1
サイズ/cm
(長さ×幅×高さ)
(体積/㎤)
49.4 × 24.2 × 30.5
(36462)
49.4 × 24.2 × 30.5
(36462)
49.7 × 24.2 × 30.5
(36684)
重量/kg22.120.323.0
電池種類リン酸鉄リチウムイオンリン酸鉄リチウムイオンリン酸鉄リチウムイオン
定格出力(瞬間最大)/W3000(6000)2200(4400)2000(4000)
サイクル数(10年)(10年)4000回
UPS/ms101020
ソーラー入力/W500×2500500×2
AC充電時間(100%)108分108分102分
AC出力ポート総数(2分割制御)6
USB TypeA / C1 / 31 / 32 / 2
Bluetooth/Wi-Fi
音量/dB25>25>30>
保証期間5年5年5年
価格(定価)/円249,980209,980254,100
価格は変動が激しいので参考まで。実勢価格は各モールサイトで確認いただきたい!

サイズ・外観視点からの比較

モデルDELTA3 Max PlusDELTA3 MaxDELTA2 Max S
サイズ/cm
(長さ×幅×高さ)
(体積/㎤)
49.4 × 24.2 × 30.5
(36462)
49.4 × 24.2 × 30.5
(36462)
49.7 × 24.2 × 30.5
(36684)
重量/kg22.120.323.0
  • 3モデルともサイズ感はほぼ同じ。特に「DELTA3 Max Plus 」と「DELTA3 Max 」のパネル面(前面)は見分けすらつかない(色・背面パネル形状は異なる)!
  • 重量目線では「DELTA3 Max 」が最も軽くて優位!

同じ容量かつ各性能が向上しているにもかかわらず、「DELTA2 Max S」から「DELTA3 Max」で約2.7㎏もの軽量化を実現しているのは大きい!

筋肉おやじ
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ソーラー入力ポートを2 → 1口にしているだけではなく、他にも何か秘密がありそうだな?

DELTA2 Max S → DELTA3 Max 軽量化の秘密について

引用:EcoFlow公式HP
  1. 秘密① EV用技術として発展したCTC(セル・トゥー・シャーシ)構造を採用
  2. 秘密② EV用のパワー半導体採用により高い変換効率を実現

CTC構造について

 CTC構造は、EcoFlowのライバル社でもあるJackeryではCTB(セル・トゥー・ボディー)と呼んでおり、2024年9月以降のモデルにいち早く採用されている(下図参照)。

参考資料:Jackeryから開示されているCTB構造(引用:Jackery公式HP

 上図のようにJackeryでは具体的な構造(ハニカム構造)が紹介されているが、EcoFlowからは開示されていないので詳細構造は?

 いずれにしても、バッテリーパックとして本体に挿入する形式ではなく、本体シャーシに直接バッテリーを組み込んでいるのは間違いないので、

  • 部品点数の削減
  • スペース効率の改善

より小型化・軽量化が実現したと想定される!

筋肉おやじ
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その他パワー半導体含め、厳しい競争にさらされているEV(電気自動車)用の技術をポータブル電源の設計に反映している!今後もこの流れは加速するだろう!わたしたちユーザーにとってはありがたいことだ!

性能視点からの比較

モデルDELTA3 Max PlusDELTA3 MaxDELTA2 Max S
容量/Wh204820482048
増設可能容量/kWh10.246.1
電池種類リン酸鉄リチウムイオンリン酸鉄リチウムイオンリン酸鉄リチウムイオン
定格出力(最大)/W合計:3000(6000)合計:2200(4400)合計:2000(4000)
UPS/ms101020
サイクル数10年10年4000回
AC充電時間(100%)108分108分102分
AC出力ポート数(2分割制御)46
USB TypeA / C1 / 31 / 32 / 2
ソーラー入力/W500×2500500×2
音量/dB25>25>30>

 いろいろと細かな変更点はあるものの、ココでは特に注目すべき3つの変更点を解説しよう。

  • 定格出力の向上
  • AC出力2分割(DELTA3 Max Plus)
  • 静音性の向上

①定格出力の向上

 「DELTA2 Max S」→「DELTA3 Max」で定格出力が2000 → 2200Wに一段向上。

 さらに「DELTA3 Max Plus」では3000Wと大幅に向上している!

これは既に解説した通り、EVのインバーターにも採用されているSiCパワー半導体技術を採用したことが大きい!SiCは炭化ケイ素と呼ばれ、オンオフのスイッチング切り替え効率が良く、小型化・省電力化にも寄与するすぐれものの素材である!

定格出力は全ポート口の合計出力であることに注意!

 ところで、一般的なポータブル電源の仕様紹介にあるAC定格出力は、全ポート口の合計を示している。

 仮に家庭用コンセントと同じ形状(縦穴2本タイプ:下図参照)の場合、1口当たりの最大電流は15Aなので、100Vでは1500Wが最大出力となる。

EcoFlow DELTA3の例 引用:EcoFlow公式HP
筋肉おやじ
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つまり、1口当たりの出力=定格出力とは限らない。ココは勘違いしている方が多いと思われるので注意しておこう!

 ちなみに、「DELTA3 Max」シリーズはどのポートも 15A/20A兼用対応(縦穴の一方がカギ型形状)になっており、実際に2000Wの出力も可能だ!

引用:EcoFlow公式HP(DELTA3 Max Plus)
筋肉おやじ
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通常の電化製品を使う分には恩恵を感じることはないかもだが、消費電力の大きい電動工具などを使う方は注目すべきところであろう!

②DELTA3 Max Plusは AC出力2分割が可能!

引用:EcoFlow公式HP

 これまでのポータブル電源では複数のACポートがあっても別々に制御することはできなかった。

 だが、「DELTA3 Max Plus」では業界で初めて2分割制御が導入されている!

これにより、コンセントに差したまま特定の機器のオンオフ制御ができるようになった。もちろんスマホで遠隔操作もできるので、とても便利な機能だ!

③静音性の向上

引用:EcoFlow公式HP

 「DELTA3 Max Plus」や「DELTA3 Max」では、EcoFlow独自のX-Quiet技術を活用し、本体前後に排熱ファンを設置することで動作音を30 → 25dB>に抑えている。

一般に図書館が40dB程度と言われているので、25dBはとても静かなレベルであることがわかるだろう。キャンプでのテント内や車中泊など、特に狭い空間での使用が多い方には大きなメリットを感じるだろう!

その他:サイクル性能について

引用:EcoFlow公式HP

 「DELTA3 Max Plus」や「DELTA3 Max」では、これまでのように具体的なサイクル回数が開示されておらず、「10年使えるバッテリー」との表現に変わっている。

 「10年使えるバッテリー」を筆者なりに見積もってみると、、、ざっくり1回/1日充放電を繰り返すと仮定すると約4000サイクルに相当する。

なので、これまでのモデルと比較するならば、業界最長レベルの4000サイクルと考えて良いだろう。※①

※①追記:メーカーの取説では4000サイクルの表現になっている

なぜ今回サイクル表現を変えたのだろう?(マニアックな方向け)

 ココは興味がある方だけ読んでもらえれば・・・

ポータブル電源に使用されているリチウムイオン電池は、化学反応(Liイオンの挿入・脱離)で充放電しているので、使用環境によってサイクル数が大幅に変わる。

これは程度の差はあれ、最近主流のリン酸鉄でも旧モデルの三元系でも傾向は同じだ。

一般にメーカーが「〇〇〇〇サイクル可能」とうたっているのは

  • 理想的な環境(温度・湿度・風量がきちんとコントロールされた恒温槽内)
  • 理想的な充放電条件(メーカー指定のマイルドで変化のない条件)

で評価した結果クリアーできたサイクル数である(実際にEcoFlowがそうであるかはもちろん筆者も確認できないが、筆者の経験からまずまちがいない)!

だが、実際の使用環境・条件はそんな状況とは大きくかけ離れていることは言うまでもない。

春夏秋冬・屋外・ 室内・車内・低速充電・急速充電・ソーラーパネル充電・電化製品の出力違い・・・数えればきりがないほどのノイズだらけなのだ!

しかも、リチウムイオン電池は環境温度や充放電条件にとても敏感なので、これらが少し違っただけでも大幅にサイクル性能が変わってくるのだ!

筋肉おやじ
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今回、EcoFlowがあえて具体的なサイクル回数をうたっていないのは、このような背景を考慮した結果なのでは?と私は思っている※②

※①筆者はサラリーマン時代の一時期、関連商品の開発・設計に携わったことがあるので、この辺はそれなり(いやかなり)に詳しい

【DELTA3 Max Plus】と【DELTA3 Max】はどっちがおすすめなのか?

興味がある人
興味がある人

総合的に「DELTA2 Max S」より良さそうなのは分かったけど、結局「DELTA3 Max Plus」と「DELTA3 Max」はどっちがおすすめなの?

筋肉おやじ
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ココまでの解説で何となく答えがでているが、、、あらためてそれぞれにおすすめの人を紹介しておこう!

「DELTA3 Max Plus」をおすすめする人

  • 消費電力の高い機器(電動工具等)を頻繁に使うことがある人
  • 複数の電化製品を同時に使うことが多い人
  • AC分割機能を使って機器を細かく制御・管理したい人
  • 今後容量拡張する計画がある人

2000Whクラスで、とにかく消費電力が命!って方は「DELTA3 Max Plus」をおすすめする。快適に使うことができるだろう!

ただし、その分、重くて価格もそれなりにお高くなる。

筋肉おやじ
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性能に見合った使い方ができる人以外は、「DELTA3 Max 」を選択した方が良いと思う。

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DELTA3 Max Plus

【DELTA3 Max】をおすすめする人

  • 家庭用コンセントで動く家電しか使わない人
  • 複数の電化製品を同時に使うことが少ない人
  • 積極的に持ち運んで使いたい人
  • 容量拡張計画がない

おそらく多くの方には「DELTA3 Max」の方が適していると思う。特にポータブル電源初心者の方は、「DELTA3 Max Plus」の性能を活かしきれない可能性が高い。

筋肉おやじ
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筆者のおすすめは「DELTA3 Max 」の方だ!

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まとめ

 1000Wh未満のポータブル電源を使用していると、やがてもっと高容量・高出力のモデルがほしくなる。

 そんなあなたには「EcoFlow DELTA3 Max 」がピッタリの選択肢になるだろう。

 是非本記事を参考にしていただき、自分にあったモデルを選択していただきたい!

本格的な半オフグリッド生活を検討するならば、200V対応の大容量ポータブル電源が必要になる。下記で、おすすめの200V対応ポータブル電源を比較紹介しているので、興味がある方はこちらも是非訪問を!

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