以前ソーラーパネルを設置するための架台を単管を使って製作した記事を紹介した。
この時も一応車輪を取り付けて移動できるようにしていたのだが、どうも設計があまりよくなかったようで、、、その後頻繁にメンテナンスが必要であった。
本記事ではこの車輪を改良して、使いやすさを大幅に向上させたので紹介しよう。
なぜ車輪を改良?


設計のまずさは当初から薄々感じており、前回の記事中でもボヤいていた。
このやり方は今はがっちり固定されているが、運用していくと緩む可能性は十分あり得るので、今後改善の余地アリかもしれない。(記事からそのまま抜粋)
そして、予感は的中した。
上の写真のように円形の単管に対し、ストレートプレートで押さえつけて固定していたので、短い距離とはいえ、何度も移動しているうちに少しずつ緩んでプレートが斜めにずれてくるのだ。
その度に金槌で叩いて修正していたのだが、4か所あるのでそれなりに面倒であった。
また、当初はこの単管架台の上に100Wパネル×2枚を載せていたのでまだよかったが、この度設備能力増強に伴い、200Wパネル×2枚に載せ換えることにした。
こうなると、さすがに耐荷重的にもよくないので、根本的に設計を見直すことにしたのだ!
車輪改良のコンセプト
今回の車輪改良のコンセプトは以下。
- 単管との接触面は円形にする
- 車輪は単管に直接固定しない
①単管との接触面は円形にする
前回の設計ではストレートプレートを使ったために、単管との接触が点や線になってしまい、振動で簡単に緩んでしまっていたと想定される。
そこで今回は単管の径にできるだけ近いラウンド状の固定具、U字ボルトを使用することにした。
②車輪は単管に直接固定しない
前回は車輪を直接単管に固定したので、荷重がモロにストレートプレートにかかっていたと思う。
なので今回は加工しやすい木材を台座として間にかませ、この木材にボルトとナットで車輪をガッチリ固定する設計にした。

木材をかませたのは、車輪の取り付け穴径に合う市販のU字ボルトがみつからなかったという理由もある。
車輪加工&取付の紹介
では実際の製作の様子を紹介しよう!
下準備
まずは車輪を取り付ける板を準備する。
板材は、最近別の架台用の台車製作で使用した1×4の端材を有効活用することにした。


この端材を35㎝×4枚切り出し、単管に取り付けるためのU字ボルトの位置をきめ、電動ドリルで穴をあけた。


その後、耐腐食性の水性塗料を塗装した。
厳しい屋外環境にさらされるので素の木材のままではすぐに朽ちてしまう。水性塗料で最低2回しっかりと塗装しておこう。

塗装すると見た目も断然よくなる!
車輪を台座に取り付け


板の真ん中に車輪を取り付ける。
Φ5×45mmのボルトとナットでしっかり固定した。
これまでは車輪にロック機構がついたものを使用していたが、ロックを使うことが一度もなかったので、今回はロック機構無しの車輪を使用している。

実はこの時、車輪固定の向きを間違えて、、、90°ずれた方向(これだと単管に干渉する)に穴をあけてしまった。パテで埋めて黒く塗装したのでそんなに目立たないだろう?設計自由度の高い木材ならではのリカバリーだ!(もちろん、最初から失敗しないのが一番だが・・・)
単管に取り付け




30mm径のU字ボルトで単管に2か所しっかりと固定する。
尚、台座が木製なので、あまりナットできつく締め付けるとひび割れの懸念がある。
そこで、前回の車輪固定で使っていたストレートプレートを補強材として裏側に使用した。


これにて完成!
パネルを載せてみる

早速新たに購入したレノジーの200Wソーラーパネル「N型高効率ShadowFlux」を載せてみた。

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架台はパネルの幅、長さに合わせて自由に調整できる設計にしているので、新しいサイズでも全く問題なく取り付けることができた。
目論見通り、これまでの車輪とは違って圧倒的に安定感があるし、動きも実にスムーズ。
ぜひ動画で確認いただきたい↓
まとめ
単管に車輪を取り付けるうまい方法がなかなか思いつかなかったが、見た目はともかくいい感じに取り付けることができたと思う。
木材とはいえ、きちんと塗装すれば10年くらいは余裕でもつことは他のDIYでも確認済だ。
むしろボルトやナットの方が先に腐食しやすいので、ステンレス製や防錆処理を施したものを使うことをおすすめする!
単管を使って自由自在に移動できるソーラーパネル用の架台を検討している方は、是非参考にしていただきたい!
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