すっかり私たちの生活に定着したふるさと納税。
毎年年末近くになると、何を返礼品に選ぼうかと悩む?人も多いのではないだろうか?
いつものように大量の肉や魚の干物類等の食品関連を選択するのもいいが、
ポータブル電源も選択肢に入ることをご存じだろうか?
日常生活で便利に使うことはもちろん、近い将来必ず来るであろう大規模災害に備えて、寄附金でお得にポータブル電源を手に入れるのはなかなか良い選択だと思う。
本記事ではふるさと納税の返礼品として1000Wh以上の高容量ポータブル電源を選択したいと考えている方のために、
- どの地方自治体が取り扱っているのか?
 - 何を基準に選んだらよいのか?
 - おすすめのモデルは?
 
について詳しく解説しよう!
本記事の結論:
| 自治体 | おすすめ度 | 寄付金額 /円  | メーカー | 商品写真 | 商品名 | 容量 /Wh  | 電池種類 | 重量 /kg  | 出力 /W  | AC電源ポート /口  | 保証期間 /年  | 掲載サイト | 
| 秋田県大仙市 | おすすめ🥇  | 80,0000 | EcoFlow | ![]()  | DELTA Pro 3 | 4096 | リン酸鉄 | 51.5 | 3600 | 100V:6 200V:1  | 5 | ふるなび/au PAYふるさと納税/ふるさとチョイス | 
| 愛知県津島市 | おすすめ🥈  | 831,000 | 株式会社Willbe | ![]()  | EL1630i | 1632 | リン酸鉄 | 18.8 | 2000 | 3 | 3 | ふるなび/au PAYふるさと納税 | 
| 宮城県大河原町&角田市 | おすすめ 🥉  | 704,000 | アイリスオーヤマ株式会社 | ![]()  | PS2000AA-W | 2048 | リン酸鉄 | 28.4 | 2000 | 6 | 2 | au PAYふるさと納税/ふるさと納税ニッポン/ふるさとチョイス | 
| 神奈川県横浜市 | 440,000 | 株式会社JVCケンウッド | ![]()  | BN-RF1100 | 1152 | リン酸鉄 | 18.3 | 1500 | 4 | 2 | ふるなび/au PAYふるさと納税/ふるさとチョイス | |
| 神奈川県横浜市 | 550,000 | 株式会社JVCケンウッド | ![]()  | BN-RF1500 | 1536 | リン酸鉄 | 21.6 | 1500 | 4 | 2 | ふるなび/au PAYふるさと納税/ふるさとチョイス | |
| 大阪府寝屋川市 | 917,000 | 日動工業株式会社 | ![]()  | ごっつ‼エネル2000 | 1966 | リン酸鉄 | 24.2 | 2000 | 4 | 記載ナシ | ふるなび/au PAYふるさと納税/ふるさとチョイス | |
| 大阪府寝屋川市 | 917,000 | 日動工業株式会社 | ![]()  | レイニーパワー徳永 | 1587 | リン酸鉄 | 20.2 | 1600 | 4 | 記載ナシ | ふるなび/au PAYふるさと納税/ふるさとチョイス | |
| 大阪府寝屋川市 | 734,000 | 日動工業株式会社 | ![]()  | パワーバンク1000 | 1048 | リン酸鉄 | 16.4 | 1000 | 4 | 1 | ふるなび/au PAYふるさと納税/ふるさとチョイス | 
ふるさと納税とは?

そもそもふるさと納税って何なの?

納税って言葉が使われているからわかりにくくなっているが、実際に行っていることは都道府県や市区町村への寄附なんだ。
ふるさと納税とは、自分が応援したい自治体に寄附できる制度で、2008年から開始された。
寄附すると、寄附した自治体から返礼品がもらえたり、確定申告を行うことによって、自己負担金2,000円を除いた寄附金の全額が、所得税や住民税から控除されるという仕組みだ。


よくある間違いとして、ふるさと納税は決して節税対策にはならないところに注意しよう。自己負担2,000円を払うのでむしろプラスで負担していることになる。ただし、負担金2,000円以上の返礼品があるので(ほとんどあるだろう)、得したと感じるのだ!
プロフィールにもあるように筆者はFP有資格者である。筆者がFPであるというと、信じられないとよく言われるが、人は見かけで判断してはいけない!
ふるさと納税返礼品の【ポータブル電源】とは?
総務省のHPではふるさと納税に係る指定制度について、以下の記述がある。
つまり、ポータブル電源を返礼品とする場合、地方自治体の地場産品として、何らかの形でポータブル電源の製造・出荷にかかわっている商品のみが対象となる。
【ポータブル電源】を返礼品としている地方自治体
ふるさと納税の返礼品としてポータブル電源を取り扱っている地方自治体は意外にも多い。
大小さまざまなモデルを選ぶことができるが、実際の災害時や日常生活で大いに役立つと実感できるのは、少なくとも容量1000Wh以上のポータブル電源だろう。
本記事冒頭でおすすめの1000Wh以上のポータブル電源の返礼品がある地方自治体の一覧表を紹介した。
すでにお気づきの方がいるかも知れないが、ふるさと納税返礼品条件(地場産品)に適合するメーカーは、あまり聞いたことがないメーカーが多い。

追記:2024年まではアイリスオーヤマ以外はこの通りだったのだが、なんと2025年4月以降?から秋田県大仙市でEcoFlowの「DELTA Pro 3」が返礼品として取り扱われ始めた。同市がどういった内容でEcoFlowに絡んでいるのかは定かではないが、、、「DELTA Pro 3」が返礼品として選べるなら間違いなくイチオシだ!ということで本記事もランキングを最新にリニューアルしている!
【1000Wh以上のポータブル電源】の選び方は?

そうは言ってもEcoFlow以外にも色々なモデルがあるな。何も基準に選んだらいいかわからないんだけど。。。

そうだな。はじめてポータブル電源を選ぶ方のために、次項でポイントを解説しよう!
【ポータブル電源】を選ぶ時のポイント
1000Wh以上のポータブル電源を選ぶ時のポイントは以下だ。
ただし、ココではあくまでもふるさと納税の返礼品として選ぶ場合を前提としている!
- リン酸鉄リチウムイオン電池を採用
 - 定格出力は1200W以上
 - AC電源ポートが3口以上ある
 - 重量はできるだけ軽い方が望ましい
 - 保証期間が明記されている
 
①リン酸鉄リチウムイオン電池を採用
2020年前後までは、ポータブル電源に使用されている電池は、三元系といわれるNCM(Ni/Co/Mn)正極が主流であった。
三元系はエネルギー密度は高いが、使われ方によっては安全性・信頼性に課題があり、現在の主流は、より安全で信頼性の高い「リン酸鉄リチウムイオン(LiFePO4)」に置き換わっている。

リン酸鉄リチウムイオン電池が採用されていないポータブル電源は、古い設計もしくはコスト重視で安全性に疎いメーカーである可能性が高い。このようなモデルは避けた方がいいだろう!
リン酸鉄リチウムイオンがなぜ安全で信頼性が高いか?については下記の記事で解説している。マニアックな方、興味のある方は是非訪問していだたきたい!
②定格出力は1200W以上
身の回りの電化製品を確認してみよう。
ドライヤー・電子レンジ・ヒーター等1000Wを超える消費電力の電化製品はたくさんある。
また消費電力は小さくても複数の電化製品を同時に使用するケースも想定される。
満足に電化製品を使うには、出力は1200W以上ほしい。
③AC電源ポートが複数口ある
AC電源ポートは多ければ多いほど使いやすい。
同時に使うことがないにしても、ポート数が多いとコンセントを差したままにすることができるので、抜き差しする手間が省けるのだ!
1000Wh以上のポータブル電源であれば、AC電源ポートは3口程度はほしい!
④重量はできるだけ軽い方が望ましい
持ち運びをメインと考えている方には当然軽い方が望ましいだろう。
一方で、家庭用の補助電源(半オフグリッド)として考えている方にとっては、ある程度重量があっても容量が大きい方がうれしいと思う。

なので、この項目については「人によりけり」だろうが、一般的には軽いに越したことはないはずだ!
⑤保証期間が明記されている
保証の有無・期間の長さはメーカーの製品に対する自信の程度をあらわしているとみて良い!
現在世界的に人気のあるポータブル電源メーカー(EcoFlowやJackery等)の保証期間は、いずれも5年間が標準である(以前は2年間が主流だった)。
ただし、ふるさと納税返礼品の場合は保証期間を明記していないケースも多いようだ。
最低限保証期間が明記されている自治体(メーカー)から選択するのがいいだろう。
世の中の最新モデルに興味のある方は、ふるさと納税返礼品ではなく自分で購入することをおすすめする!2025年の最新情報をベースに、各メーカーから商品化されている最新の1000Wh・2000Whクラスのおすすめポータブル電源を下記で紹介している。注意すべきポイントも筆者独自目線でわかり易く解説しているので、興味のある方はあわせてどうぞ!
おすすめの【1000Wh以上のポータブル電源】は?
前項に解説した前提で、ふるさと納税でおすすめの1000Wh以上のポータブル電源3選を選定してみたので紹介しよう!
秋田県大仙市/EcoFlow DELTA Pro3 おすすめ🥇

おすすめNo.1は秋田県大仙市の「EcoFlow DELTA Pro3」だ。
「DELTA Pro3」がおすすめNo.1である理由
ポータブル電源に少しでも興味がある方であれば、EcoFlowについて改めて説明する必要はないだろう。ポータブル電源業界では全世界屈指のブランドだ。しかも「DELTA Pro3」は2024年6月発売の最新設計であり、100Vに加えて200V単独出力ポートや家庭用グリッドに接続できる100/200V(単相三線)の出力ポートも備えている優れものなのだ!
高容量のため本体重量は重いが、まちがいなく重さ以上の価値がある!

寄附金額800,000円はなかなかの高額であるが、高額納税者にとっては「DELTA Pro3」一択でまず間違いないと言ってよい!
愛知県津島市/株式会社Willbe おすすめ🥈

おすすめNo.2は愛知県津島市/株式会社Willbeが提供するポータブル電源「EL1630i」だ。
「EL1630i」がおすすめNo.2である理由
株式会社Willbeは「MITSUBISHI」と「YAMAHA」をルーツにもつ企業である。ゆえに設計思想はしっりとしている。重量は18.8㎏とやや重いものの、ポータブル電源を選ぶポイントとしてあげた5点を全て満足している。特にふるさと納税返礼品にもかかわらず、3年保証を明記している点はGOODだ。

おそらく持っている人はほとんどいない超レアな商品だと思う。だが、これこそが差別化につながるのだ。他とは違った商品をお得に使ってみたい方は入手してみては?
| EL1630i | ふるなびはこちら > | au PAYふるさと納税はこちら > | 
宮城県大河原町&角田市/アイリスオーヤマ株式会社 おすすめ🥉

おすすめNo.3は宮城県大河原町&角田市/アイリスオーヤマ株式会社が提供するポータブル電源「PS2000AA-W」だ。
2つの自治体(大河原町・角田町)から選択できるが、もちろんどちらも同じ寄附金額、同じ商品だ。
「PS2000AA-W」がおすすめNo.3である理由
アイリスオーヤマについても改めて説明するまでもないだろう。大手電機メーカーから多くの技術者を採用し、独自の電化製品を数多く商品化している宮城県のメーカーだ。「PS2000AA-W」は「BLUETTI」との共同開発モデルであり、高性能なBMS技術がインストールされている。
高容量の裏返しとして、重量28.4㎏はポータブル電源としてはかなり重い。頻繁に移動させない前提での使い方を考えておくべきだろう。

2000Whレベルの高容量タイプを狙っている方は、アイリスオーヤマの「PS2000AA-W」が選択肢に入ってくるだろう!
ふるさと納税申請時の注意点
ふるさと納税は、無尽蔵な金額まで応援できるものではない。

もちろん、無尽蔵な金額まで応援したければすることも可能だが、一定額を超えた寄附金は文字通り寄附だけの奉仕活動になってしまうぞ!
あくまでも控除される原資となる「所得税(所得控除)+個人住民税(税額控除)」の範囲内に収める必要がある。

範囲内に収めるって言っても計算難しそうだな。そもそも控除とかxx税とか聞いただけでアレルギー反応なんだけど・・・

計算は一見難しそうに見えて実はそれほど難しくはないぞ。FPの私が簡単に解説しておこう。
ふるさと納税控除額の計算方法

総務省のHPの図をベースに解説していこう!
図中と下記解説の(①+②+③)の合計金額が控除額だ。

この控除額が、ふるさと納税額(寄附金)から自己負担金2,000円を引いた金額と一致すれば、全額正しく控除されたことになる!
①所得税からの控除
所得税からの控除 = (ふるさと納税額-2,000円)×「所得税の税率※①」
ただし、総所得金額等の40%が上限
※①所得税率は所得に応じて5~45%まで課される(超過累進制度)
②住民税からの控除(基本分)
住民税からの控除(基本分) = (ふるさと納税額-2,000円)×10%
ただし、総所得金額等の30%が上限
③住民税からの控除(特例分)
③‐1:住民税からの控除(特例分) = (ふるさと納税額 – 2,000円)×(90% – 所得税の税率)
③‐2:住民税からの控除(特例分) = (住民税所得割額)×20%
上のいずれか低い金額の方が控除額として適用される。

このうち、③の特例分はふるさと納税のみに適用される。ココが通常の寄附金控除と大きく異なる点だ!
控除額の目安
とは言っても、毎回このような計算を行うのは気が引けるだろう。
各ふるさと納税ポータルサイトには給与収入や家族構成などを記入するだけで、おおよその年間上限額が表示されるシミュレーション機能があるので、これらを活用するのが良いだろう。
au PAYふるさと納税でも簡単シミュレーション機能があるので、計算してみるといいだろう。
【寄附金控除申告】を忘れずに!
ふるさと納税をしただけでは何も控除されない。

行政機関というのは、徴収には熱心であるが、還付については全く積極的ではないのだ!
このままでは税金+寄附金を二重に払って返礼品をもらうことになる。
必ず
- 確定申告
 - ワンストップ特例制度
 
を利用して「寄附金控除申告」をしよう!
①「確定申告」を行う
確定申告は、毎年2/16~3/15(土日の関係でズレることもある)の間に行う。
この間に税務署に出向いても良いが、混雑必死なので、e-taxと呼ばれる電子申告で自宅から行うのが便利だろう。

私も毎回e-taxで自宅から気軽に行っている!
②「ワンストップ特例制度」を利用する
2015年の税制改革から確定申告が不要な「ワンストップ特例制度」が創設された。
寄附先の自治体数が5団体以内であれば、自治体に申請書を提出することにより完了する。
わざわざ確定申告をする必要はない!
該当する場合はこの制度を活用するのが断然便利だ!
まとめ
ふるさと納税は返礼品を選ぶ楽しみもあるが、納税額が多い方にとっては選ぶのも一苦労だろう。
食料品だけではとても食べきれないし、賞味期限が切れてしまっては元も子もない。
かといって、返礼品をもらう権利を放棄するのもなんだかくやしい!
ポータブル電源なら複数あっても役に立つし、10年単位で長く使い続けることもできる。
あなたもふるさと納税を活用して、お得にポータブル電源を手に入れてみてはいかがだろうか?
ポータブル電源を購入したら、合わせてソーラーパネルも購入したくなるだろう?というか、電気自給生活や災害対策として是非購入すべきだ!1000Whのポータブル電源に合わせるなら、100W×2枚のソーラーパネルを並列で接続するのがおすすめ。こちらの記事も合わせてどうぞ!
  
  
  
  














コメント