ポータブル電源に興味がある方は、合わせてソーラーパネルも興味があるだろう?
だが、
こんな疑問や不安を持っている方も多いのでは?

ちなみに、一つ目の疑問、メーカー違いの接続についてはもちろんYESだ!
だが、組み合わせによってはそれなりの知識・準備・注意が必要なケースがある。
そこで、本記事では人気の4大ポータブル電源メーカー
の1000Wh≦最新モデルについて、自社およびサードパーティーのソーラーパネルとの相性を超絶わかりやすく、かつ詳しく解説してみた。
違うメーカーのポータブル電源とソーラーパネルを検討中の方は、ぜひ参考にしていただきたい!
本記事でわかること
- 違うメーカーのポータブル電源とソーラパネルを使うメリット・デメリット
- 違うメーカーのポータブル電源とソーラパネルを接続するときのやり方・注意点
- 4大ポータブル電源メーカーのソーラーパネル入力情報(端子・制約など)
同じメーカーのポータブル電源とソーラパネルを使うメリット

あまり深く考えたくないならメーカーを統一しておいた方が安心だ!

それを言われたら元も子もないんだけど・・・

事実として、ポータブル電源メーカーでは、できるだけ自社のソーラーパネルと合わせて使用することを推奨している。これには以下のような理由(メリット)がある!
- 自社モデルに合わせて商品開発を行っている!
- 取扱説明書通りに使ってもらいたい!
- 故障時の保証対応がとりやすい!
- (売上UPのための囲い込み:これも少なからずあるはず!?)
①自社モデルに合わせて商品開発を行っている
ポータブル電源にしろ、ソーラーパネルにしろ、メーカー側は当然自社の商品に合わせた仕様で商品開発・評価試験を行っている。
これには、
といったメリットがある。

商品は違うが、私もサラリーマン時代に研究・開発職だったので、このような試験を日常的に行っていた。なので、リアルな実感があるのだ!
②取扱説明書通りに使ってもらいたい
各メーカーの取扱説明書には、自社のソーラーパネルを使った場合の接続例(パネル枚数・直列・並列接続)が丁寧に紹介されているケースが多い。
あとで詳しく解説するが、ポータブル電源とソーラーパネルの入出力消費電力が合っているからと言って、やみくもにパネル枚数を増やすのは故障の大きな原因になる。
いちいち細かいことを気にしたくない人には取扱説明書通りに使ってもうのが一番安全だ!
③故障時の保証対応がとりやすい
「どこの馬の骨かもわからない粗悪なパネル」を使ってポータブル電源本体が故障した場合、保証の切り分けがややこしくなる。
場合によっては保証の対象にならないことも覚悟しなければならないかもしれない?
④(売上UPのための囲い込み)
これはあえて説明するまでもないだろう。
メーカーは決してこんなことは言わないが、少なからずあるはずだ!?

④は置いといて、①~③は違うメーカーを選択した場合には一切の恩恵を受けることがないからデメリットと言える!

確かにその通りだな。じゃあ、僕もセット購入にしようかな?
違うメーカーのポータブル電源とソーラーパネルを使うメリット

そうは言っても、例えばレノジーのように優れたメーカーのソーラーパネルを使いたいってこともあるだろう?
(実は私もその一人だ!レノジーパネルの使用レビューはこちら>)
違うメーカーのポータブル電源とソーラーパネルを使う場合には、以下の大きなメリットがある!
ポータブル電源メーカーから商品化されているソーラーパネルが、必ずしも自分が望んでいる出力・サイズとマッチしているとは限らない。
特にDIYで扱いやすいハードフレームタイプのソーラーパネルがラインナップされているポータブル電源メーカーはほぼ見当たらない(細々とEcoFlowだけだ)。
また、高性能なモデルを安価に入手することもできる!

事項で詳しく解説するが、ポータブル電源のソーラー入力値とソーラーパネルの出力値さえ注意すれば、ソーラーパネルを違うメーカーから選んだって全然問題ない!特に私のように、ベランダやバルコニーに設置したい方は、違うメーカーしかほぼ選択肢がないのだ!
違うメーカーのポータブル電源とソーラパネルを接続するときの注意点

僕もDIY派だからやっぱりサードパーティーのパネルを使うことになりそうな気がするな・・・。なんか注意点はあるの?

大きく3つの注意点があるからそれぞれわかりやすく解説しよう!
- 電圧(V)を確認する(超重要)
- 電流(A)・出力(W)を確認する
- コネクタ形状を確認する
①電圧(V)を確認する(超重要)
ソーラーパネルにはVoc(開放電圧)という値(後に各メーカー一覧表で紹介)がある。

これはいわゆる無負荷状態での電圧なのだが、まあ単純にソーラーパネルの最大電圧と思ってもらえればいいだろう。
このVocがポータブル電源の最大入力電圧(仕様書に必ず書いている)を超えないようにパネルを選定する必要がある!
つまり、
ソーラーパネルのVoc < ポータブル電源の最大入力電圧
が成立することが絶対条件だ!
ソーラーパネルを複数枚使用する場合の注意点(念のため)!
ソーラーパネル1枚で使用する場合、話は単純だが、複数枚使用する場合は以下の点にも注意しよう!
小学校の乾電池(確か、豆電球の光の強弱だったような?)の授業で習ったので覚えているとは思うが、、、忘れてしまった方はこの計算を行ったうえで、上の条件が成立することを確認しよう!

ここを守らないと充電できなかったり故障のリスクが高まる。もちろんポータブル電源側には保護回路があるが、うまく作動しなかった場合は最悪発熱・発火の恐れもある。絶対に守ろう!
②電流(A)・出力(W)を確認する
①の電圧ほどシビアではない※①が、各仕様書の範囲内に収まるように選択しよう。
複数枚で使用する場合の電流値の計算は、先に解説した通りだ!
尚、出力(W)は
出力(W) = 電流(A) × 電圧(V)
なので、全体のパネルの電流値(A)と電圧値(V)が計算されたら、結果として出てくる!
出力値(電圧・電流値が仕様書範囲内前提)がポータブル電源の最大入力値を超えても理論的には不安全になることはないが、超えた分は使われずに無駄になるだけなので、出力値もしっかり確認しておきたい。

※①電流は、ポータブル電源側でもある程度制御可能なので、電圧ほどシビアではない。電圧は(某国の大統領のように)むりくり強制的で押し付け、電流は受容的なので交渉の余地あり(電圧をかけた結果が電流だ)というくらいでイメージしておけばいいだろう!
③コネクタ形状を確認する
冒頭にも挙げたが、多くの方が知りたいのがココではないだろうか?
確かに各メーカーで微妙にコネクタ形状や推奨タイプが異なる。
各メーカーの最新モデルの状況は事項で詳しく解説するが、大きくは以下のようになっている。
| メーカー | ![]() | ![]() | ||
| コネクタ形状 (1000Wh≦の最新モデルに限定) | XT60・XT60i・専用・MC4直結 | DC8020・MC4直結 | XT60 | XT60・XT60i・専用 |
XT60・XT60i
XT60は、高電流(60A)を安全に流すために設計されたコネクタの一種。
EcoFlowをはじめ、ポータブル電源の入力端子によく使われており、今や標準コネクタの一つとなっている。
また、最新のモデルではXT60iという通信機能を備えたインテリジェンスタイプが主流となっている。
XT60とXT60iの違い等、詳細は別記事で解説しているので、興味がある方は訪問いただきたい!
DC8020
主にJackeryの高容量モデルで使われている外径8.0mm / 内径2.0mm のDCコネクター。
他の多くソーラーパネルメーカーはMC4コネクターが採用されているのに対し、Jackeryの純正パネル「SolarSaga」はDC8020タイプが主流のため、最新のポータブル電源側の設計もDC8020統一されている。
古いモデルではDC7909(外径7.9mm / 内径0.9mm)もある。
MC4直結
3000Whを超えるような超大容量ポータブル電源には、2つのソーラー入力端子(高圧・低圧)が備わっているモデルがある。
この場合、高圧側にはMC4コネクターが直結できるようになっていることが多い。
主な理由は、途中で変換アダプターをかまさない方が、よけいな変換ロスが発生しないためだ。特に高電圧・高電流が前提の超大容量モデルでは、この影響は無視できないほど大きい!
その他(メーカー専用タイプ)
一部の超大容量モデル(EcoFlow・Anker)にはメーカー専用のコネクターを使う場合もある。

なるほど。なんかできそうな気がしてきたぞ!
4大ポータブル電源メーカーのソーラーパネル入力情報
最後に、ポータブル電源の4大メーカー(EcoFlow、Jackery、BLUETTI、Anker)の1000Wh≦の最新モデルについて、
を整理してみたので紹介しよう。

お持ちの、もしくはこれから購入しようとしているポータブル電源に最適なソーラーパネル出力・枚数・構成(直列/並列)を計算する際に、ぜひ参考にしていただきたい!
EcoFlow
EcoFlowの純正パネルコネクタタイプ:MC4
DELTA Pro Ultra以外はMC4 → XT60/XT60i変換ケーブルがあればEcoFlow純正パネルは使える。またこれがあれば、Jackery以外のほとんどのモデルにも使える!
「DELTA Pro Ultra」は、高圧側でMC4直結、低圧側で専用アダプタになっているので注意しよう!
Jackery:やや特殊なので要注意!
| モデル名 | 公式サイト | 端子種類 | PV電圧 (V) | PV電流 (A) | PV電力 (W) |
| 1000 New | DC8020×2 | 16~60 | 10.5×2 | 200×2 | |
| 1500 Ultra | DC8020×2 | 16~60 | 12×2 | 400×2 | |
| 1500 New | DC8020×2 | 16~60 | 12×2 | 200×2 | |
| 2000 New | DC8020×2 | 16~60 | 12×2 | 200×2 | |
| 2000 Plus | DC8020×2 | 17.5~60 | 12×2 | 700×2 | |
| 3000 New | DC8020×2 | 16~60 | 12×2 | 500×2 | |
| 3600 Plus | DC8020×2 | 16~60 | 12×2 | 500×2 | |
| 5000 Plus | 高圧:MC4直結 、低圧:DC8020×2 | 高:135~450、低:16~60 | 高:~15、低:~10.5×2 | 高:~4000、低:~600×2 |
Jackeryの純正パネルコネクタータイプ:DC8020・DC7909・Anderson
すでに解説したように、JackeryはMC4コネクタを使っておらず、少々異端児となっている。

中でもAndersonタイプは、据え置きを想定していない軽量・フレキシブルモデル(例えばsolarSaga 100 Light等)のみ採用されている。

Andersonタイプは安定した接触圧が期待できるので、振動や衝撃がかかりやすいモデルのみ採用しているのであろう。
尚、Andersonタイプの純正パネルにはDC8020への変換アダプターが同梱されているので上の表に挙げたJackeryの最新ポータブル電源を使う場合は心配無用だ!
純正パネルの出力コネクタタイプがDC7909の場合は、下記のような変換アダプターを使えばOK!
また、下図のようにJackeryのポータブル電源側のPV入力端子は基本2つある。

各端子で複数枚のパネルを使いたい場合(ただし直列のみに対応)は、下記のようなSolarSaga専用 アダプターが必要になる。
Jackeryの最新ポータブル電源に対応するパネルは、基本、直列接続を前提として設計されている。並列接続は非推奨であることに注意!もちろん、無理くり並列接続にできなくはないが、、、自己責任(保証対象外になる可能性大)が前提となる!
サードパーティー(MC4対応)のソーラーパネルを使いたい場合は、下記のような変換アダプターを使えばOK!
「5000 Plus」は、高圧側でMC4直結になっているので注意しよう!
BLUETTI
| モデル名 | 公式サイト | 端子種類 | PV電圧 (V) | PV電流 (A) | PV電力 (W) |
| AORA 100V2 | XT60 | 12~60 | 20 | 1000 | |
| AC180 | XT60 | 12~60 | 10 | 500 | |
| AC240 | XT60 | 12~60 | 21 | 1200 | |
| AORA 200 | XT60 | 12~60 | 20 | 1000 | |
| Apex300 | XT60 | 12~60 | 20 | 1200 | |
| AORA300 | XT60 | 12~60 | 22 | 1200 |
BLUETTIの純正パネル(100W≦)コネクタタイプ:MC4
BLUETTIの高容量モデルはXT60に統一されているのでシンプルで分かりやすい!EcoFlowと同じように、MC4→XT60変換ケーブルがあればOK!
Anker
| モデル名 | 公式サイト | 端子種類 | PV電圧 (V) | PV電流 (A) | PV電力 (W) |
| Solix C1000 Gen2 | XT60i | 11~60 | 15 | 600 | |
| Solix C1000 | XT60i | 11~60 | 12.5 | 600 | |
| Anker 757 | XT60 | 11~60 | 12.5 | 600 | |
| Solix F1500 | XT60 | 11~60 | 12.5 | 600 | |
| Solix C2000 Gen 2 | XT60i | 11~60 | 17 | 800 | |
| Solix F3000 | 高圧:専用 、低圧:XT60 | 高:11~165、低:11~60 | 高:~17、低:~17 | 高:~1600、低:~800 |
Ankerの純正パネル(100W≦)コネクタタイプ:MC4
EcoFlowと同じく、MC4 → XT60/XT60i変換ケーブルがあればAnker純正パネルを使うことができる!
「Solix F3000」は、高圧側で専用コネクタになっているので注意しよう!
補足情報
ちなみに、4大ポータブル電源メーカー以外のサードパーティー(RENOGY・ECO-WORTHY・Sanraifu等・・・)のソーラーパネルは、軒並みMC4コネクタタイプである。
なので、上で紹介したMC4 → xxの接続ケーブルがあれば難なく使える!
まとめ
解説したように、

違うメーカーのポータブル電源とソーラーパネルでも普通に使うことはできる。私もそのような使い方をしている!
その際の注意ポイント3点を今一度整理しておこう!
さあ、謎が解けたところで、あなたも早速ポータブル電源とソーラーパネルで「電気の半自給生活の世界」に踏み込んでみてはいかが?






